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3本の矢(治療)で乗算の効果。副作用も少なく

 
 

◆クリニックで標榜されている「スリーアロー療法」について、その具体的内容と療法名の由来を教えてください。

免疫療法と低用量抗がん剤治療、そしてハイパーサーミア(温熱療法)の3種類の療法を同時に併用する治療法です。1本の矢は簡単に折れても、束ねた3本の矢は折れない、という毛利元就の「三本の矢」は有名な話ですが、それと同じように、一つの治療法ではがんを撃退することはできなくとも、三つの治療法を重ねることで大きな相乗効果を生み出し、がんをかなり制御できることが分かってきました。それを横文字の「スリー」(3)「アロー」(矢)に置き換えたもので、クリニック名にも使っています。

がんの標準治療とは、手術、放射線療法、化学療法のことで、これらの治療法は、「肉を切らせて骨を断つ」とても大切で強力なものです。しかし、必ずしも身体に優しくはありません。手術は患者の身体に大きな負担となり、それに耐えうるだけの体力が必要ですし、放射線治療は再発の度に繰り返し行うことが困難です。抗がん剤治療はどうしても激しい副作用との闘いとなります。

ですから、かなり前から標準治療に続く、第4の治療法が模索されてきました。免疫療法やハイパーサーミア、低用量抗がん剤治療などはその代表格です。しかし、それぞれの治療単独ではがんを攻撃する力が十分ではなく、第4の治療法と言うには役不足でした。

しかし、各医療機関や研究施設が数々の臨床経験を積み重ねてきた結果、これらの治療を併用することで大きなメリットを生むことが分かってきました。それはプラスの効果ということではなく、×(かける、乗算)の効果です。これらの治療は相性が非常に良いため、ひとつひとつの力は弱くても合体結集することで、予想以上の力を生み出すことが明らかになったのです。しかも、スリーアロー療法は副作用も少なく、患者さんの身体に優しいという特徴があります。

当クリニックの基本的な治療方針としては、専用の加温治療装置「サーモトロン‐RF8」を使ったハイパーサーミアを治療のメーンに据え、それに樹状細胞やNK細胞などによる免疫療法を併用します。さらに患者さんの状態など、必要に応じて、低用量抗がん剤などを加えていくことにしています。

治療の中心に位置付けているハイパーサーミア専用の治療装置「サーモトロン‐RF8」
 
 
治療の中心に位置付けているハイパーサーミア専用の治療装置「サーモトロン‐RF8」
 

 

   

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田中 陽一郎さん
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第2章 高品質な免疫療法
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