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ハイパーサーミアで副作用を減らせば延命につながる。

 
 

◆がん治療としてハイパーサーミアを導入された理由は?

ハイパーサーミアシステム「サーモトロン-RF8」と治療スタッフ
  ハイパーサーミアシステム
「サーモトロン-RF8」と治療スタッフ

早期発見で小さながんが見つかった場合は、問題なく完治しますが、ある程度進行した状態で見つかると、治りきらないことが多い。何しろ、年間35万人近くの方ががんで亡くなられている時代です。今まで当院は「がんを発見する」ことに主眼を置いてきましたけれども、やはり治療で何とか助けてあげたい。それが難しくても、少なくとも副作用で苦しむようなことのないようにしてあげたいと、いろいろ治療手段を検討してきました。

高齢社会を迎え、高齢のがん患者様も増えています。あまり過激な治療よりも、体に優しくて、しかも延命効果があるような治療が望まれます。ハイパーサーミアはそれにふさわしい治療です。私たちは「病気を診る」ことにとどまらず、「人を診る」という姿勢を心がけてきました。ハイパーサーミアはこの理念にも合致します。

◆やはり副作用がないこと、化学療法など併用する治療法の副作用を軽減することがポイントになりますか。

  郄比 康臣(たかひ やすおみ)
  西の京病院 
メディカルプラザ薬師西の京

その通りです。抗がん剤の投与量は、基本的に体重で決められています。しかし、これは大いに問題ありです。抗がん剤の効果を判定するために、体が耐えられるぎりぎりまで試すことになり、副作用が出るか出ないかというところまでいきます。見た目の侵襲性はなくても、大きな負担を強いる場合が多いのです。

ハイパーサーミアを併用することで、抗がん剤の量が2分の1ないし3分の1になれば、そのメリットは非常に大きいといえます。限界に近い用量で、一度にがんをたたいてしまうことで効果がある場合もあるでしょうが、副作用を減らし、少量で何度も繰り返し治療したほうが、長い目で見たらがんを抑えることができているケースを、もっと評価すべきです。結局はそのほうが長生きできることになります。


   

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