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早期発見、早期治療を! 増殖するがん細胞は、まさに「悪性新生物」。 |
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治癒を目指して闘う相手は「がん細胞」です。治療に臨んで、相手の性格や動きを知っておく必要があります。がん細胞は、正常な細胞とどこが違うのでしょうか。 私たちの身体は、60兆個もの細胞で構成されているそうです。その細胞が変異を起こして、分裂増殖のコントロールが利かなくなり、勝手に増え続けてしまう病気が「がん」です。 細胞の中にある遺伝子には、異常な分裂で暴走しようとする「がん遺伝子」と、暴走しないように監視している「がん抑制遺伝子」があります。この抑制遺伝子のブレーキが利かなくなると、細胞は止むことなく分裂し続け、やがて血液やリンパ液の流れに乗って「転移」が始まります。 腫瘍と呼ばれる「新生物」は、その場所で大きくなる「良性腫瘍」と、身体のあちこちに転移する「悪性腫瘍」に大別されます。前者はいわゆるポリープや子宮筋腫、前立腺肥大などです。後者が悪性新生物、すなわち「がん」です。 たとえ遺伝子に傷や変異が起きても、細胞内で修復されるか、がん細胞を免疫細胞がやっつけてくれるという防衛機構によって、私たちの体は守られています。がんは早期に発見し、治療すれば治る病気といわれています。しかし、長期にわたって攻撃の手を緩めないがんは、後手に回れば恐るべき敵に変貌します。 |
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