父の闘病で、身体に優しい治療の必要性を痛感 | ||||||||||
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◆スリーアロー療法にたどり着かれた、経緯をお聞かせください。 2002年の父の死去がきっかけとなりました。父は末期の食道がんで放射線療法と抗がん剤治療に、免疫療法も併用し、一時は良くなりましたが、すでにリンパ節や肝臓に転移していました。延命のため、手術に踏み切りましたがそれはかないませんでした。抗がん剤や放射線を多用した身体は、手術に耐えることができなかったのです。父の苦しい闘病の姿を見て、効果的でしかも身体に優しい治療の必要性を強く感じました。 その願いをかなえられそうな治療法の一つが免疫療法でした。免疫学には学生時代から興味を持っており、父の死去の後、免疫療法を実践している病院に勤めることになりました。その関係で、ハイパーサーミアと免疫療法を組み合わせた治療で、国内有数の実績を残されている前述の照沼先生を紹介していただくことになり、その治療効果を知ることになりました。 その治療方法の成果は驚きでした。来院される患者さんの多くが標準治療では効果がないと言われた方々だったのですが、ハイパーサーミアと免疫療法、さらには低用量の抗がん剤治療を併用した治療法で、副作用も非常に少なく、5割近い患者さんのがんをコントロールされていたのです。それは、私が求めていた治療そのものでした。
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