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ハイパーサーミアが免疫力を高め、薬剤取込量も倍増

 
 

◆併用治療の効果について説明してください。

ハイパーサーミアをすることで、人間が持っている免疫が増強されることがわかっています。通常の体温より高い温度環境にさらされると、生体はこれに抵抗する働きのあるたんぱく質を作ることが知られています。この「熱ショックたんぱく質(ヒート・ショック・プロテイン)」は、身体に入った異物を排除する免疫と同じような生体防御の働きをします。「ストレスたんぱく質」とも呼ばれています。熱も身体にとってはストレスの一つだからです。ハイパーサーミアは身体に適度のストレスを与え、熱ショックたんぱく質を増やし免疫力を高めます。ここで免疫療法を併用することにより援軍として送り込まれた大量の免疫細胞がさらに活性化され、より一層の大きな効果をもたらします。

また、ハイパーサーミアと抗がん剤治療の併用では、がん組織内への薬剤の取込量が数倍増加し、滞留時間が長くなることが認められています。ですから、通常の抗がん剤治療より少ない薬剤量で、同等かそれ以上の効果が期待できます。一方、正常組織では、加温することで細胞の代謝作用が著しく上昇して全身での薬剤の滞留が短くなり、その結果、薬の副作用が少なくなることが報告されています。

<最新症例>
●乳がん、肝臓、骨、脳転移
60歳、女性

2004年5月、乳がんリンパ節転移で右乳房切除術を施行後、再発防止の目的で抗がん剤治療。しかし05年局所再発し再手術を行った。さらに放射線治療、ハーセプチンを含めた抗がん剤治療、ホルモン治療を行うも07年には肝臓転移が発覚。08年5月に肝臓部分切除術を施行。その後カテーテル治療を行っていたが脳に転移し、09年3月サイバーナイフ治療を実施。09年末には肝転移及び骨転移の状態が悪化し、カテーテル治療などの副作用も強いため10年2月に当クリニックに来院された。

当クリニックではサーモトロン-RF8で週1回加温、NK細胞免疫治療を開始し、ハーセプチン等の分子標的薬、さらに各種ホルモン療法をまず的確に組み直して治療を続けた。

この結果、腫瘍マーカーであるCA153の数値が、当初の3月6日には92・3だったが、同4月17日35・5、5月15日16・3、6月13日8・2、7月24日5・2と順調に下降線をたどり、PET-CTなどの画像検査でも劇的な改善が確認された。この間の治療の副作用は軽度で、体調もすこぶる良好を保持されている。

 
 
  乳がんPET
乳がんPET  
 
乳がんPET 2010年2月10日
乳がんPET 2010年5月22日
 

●乳がん、骨転移、肝臓転移
58歳、女性

2003年8月に右乳がんを手術。病理検査でHer2陰性。9月から放射線治療。11月から抗がん剤、ホルモン治療実施。07年8月、仙骨多発転移が見つかりゾメタ点滴開始。09年肝臓に多発転移し肝機能障害が顕著となり全身状態も悪化。7月にはゾメタ点滴が継続困難と判断され中止された。肝不全を来しており治療を行うのも危険な状態であった。

一縷の望みをかけて同年10月当クリニックに来院され、NK細胞療法、樹状細胞療法、CTL治療等の免疫細胞療法を実施。サーモトロン-RF8による週1回の加温を10分の1程度の各種低用量抗がん剤点滴と同時併用で行った。

各種治療を体調に応じて更に組み合わせ肝機能を良くすることに全力をあげた結果、肝機能数値ASTは当初の542が81、ALT 273が75、ALP 3370が540、γGTP 5280が490 と副作用もなく徐々に改善。ビリルビンは5.2が0.7に低下し黄疸が完治した。全身状態は格段に良くなり食欲も出て、治療の間に初孫が誕生したこともあり更に元気に治療を続けておられる。今後は数値を横ばい状態に維持コントロールしていく予定。

 
乳がん肝機能1
 
 
乳がん肝機能1
 
 
乳癌肝機能2
 
 
乳がん肝機能2
 
  乳がん胸水あり2009.12.12
乳がん胸水消失2010.07.05  
 
乳がん胸水あり 2009年12月12日
乳がん胸水消失 2010年7月5日
 
 
乳がん腫瘍マーカー
 
 
腫瘍マーカー
 

●胸腺がん、胸腹膜播種
19歳、男性

2008年5月、胸腺がん手術。胸膜転移のためアドリアシン、シスプラチン、ビンクリスチン、シクロフォスファミドの抗がん剤治療をするも副作用強く3クールで中止。10月に再発。

09年2月〜3月、胸腔内にカルボプラチンを投与するも悪化したため当クリニックに来院。当初、以前受けた抗がん剤治療があまりにも辛かったため、いかなる抗がん剤も使用に拒否的であった。

しかし説得のもと週1回のサーモトロン-RF8による加温と同時併用で少量の抗癌剤点滴投与を開始したところ副作用は軽微で、積極的に治療を受けるようになった。その結果、8月にサイトケラチン汽沺璽ー7・6が9月5・8、10月3・9、12月4・1、10年3月1・5に低下し、脱毛もなく友人とともに元気な姿で念願の成人式を迎えることができた。入院もせず症状が抑えられ、治療を受けながら大学に通っている。

  胸腺がん2009年12月28日
 
  胸腺がん2010年2月15日  
 
胸腺がん 2009年12月28日
 
胸腺がん 2010年2月15日
 

●子宮体がん、直腸転移
58歳、女性

2006年1月、子宮体がんの摘出手術。腹水にもがん細胞を認め、術後に抗がん剤タキソール・カルボプラチン・アドリアシンを使用し3クール施行。

2009年3月、胃幽門部付近に野球ボール大の腫瘍が発生し胃部分切除術施行。摘出腫瘍の病理検査の結果、子宮体がんの転移巣と判明した。さらに2009年8月、腸閉塞で緊急入院。尿管を巻き込み増大した、子宮体がんの直腸転移が発覚。直腸切除及び人工肛門造設術、尿管ステント留置術を受けた。

主治医から抗がん剤治療の追加を提示されるも、食欲がなく体力的に自信がないため拒否。身体に優しい治療を求めて2009年11月に当クリニックを受診し、NK細胞療法、樹状細胞療法、CTL治療等の免疫細胞療法2クールに加え、サーモトロンRF-8による加温を週1回で継続。繰り返していた嘔吐もなくなり体力が向上したため、温熱治療と同時併用で複数回の低用量抗癌剤治療を施行した。ごく軽い倦怠感のみの副作用であった。2010年3月からは1〜2週間に1回の温熱療法のみで半年間維持しているが、すこぶる健康でPET-CTでは骨盤内に異常集積を示す像を認めるものの、長期に全く増悪なく推移している。

  子宮体がん直腸転移1PET2010.9.28
子宮体がん直腸転移腫瘍所見なしMRI2010.3.11
 
子宮体がん直腸転移
PET 2009年9月28日
子宮体がん直腸転移
腫瘍所見なしMRI 2010年3月11日

 

   

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