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特別講演 大阪ガン免疫化学療法センター院長 | |||
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現在の免疫細胞療法には、活性化リンパ球療法や樹状細胞療法などがあるが、その中で、樹状細胞療法が最も効果があると注目されている。さらには、ハイパーサーミアの併用することによって、樹状細胞療法を行った部位だけでなく、全病変の完治症例が得られるようになってきた。 がんは本来、免疫システムで認識され排除されるが、そのシステムを抑制して、成長、浸潤、転移し、死に至らしめる。温熱療法はがんによって制御されたこの免疫システムを正常に回復させ、さらには増強させる働きがある。しかも温熱療法は副作用もなく、繰り返し使用できる利点がある。温熱療法と免疫細胞療法によって増強された生体防御機構は、局所にとどまらず全身のがんの排除に有効に働くシステムとなる。 単発臓器の再発なら、活性化リンパ球療法単独でも対応できるが、複数の部位への再発には、樹状細胞療法と温熱療法を併用することが期待されている。 | ||||