免疫療法と温熱療法(ハイパーサーミア)は、がんの三大療法(手術、抗がん剤、放射線治療)と併用されることが多く、集学的がん治療の効果を高める有効な治療法として注目されている。どちらも副作用が少なく、「身体に優しいがん治療」である。 毎日健康サロン市民公開講座「がん治療最前線」(毎日新聞大阪開発、樹状細胞免疫療法懇話会主催、毎日新聞社広告局後援、日本ハイパーサーミア学会、国際癌治療増感研究協会、山本ビニター協力)が11月7日、大阪市北区の毎日新聞オーバルホールで420人が参加して開かれた。テーマは「免疫療法と温熱療法〜身体に優しいがん治療を目指して〜」。 武田力・大阪ガン免疫化学療法センター院長と大西武雄・日本ハイパーサーミア学会理事長の開会あいさつに続き、森正樹・大阪大学大学院医学系研究科消化器外科学教授が「癌診療の進歩」と題して特別講演。3人のがん治療の専門家が、免疫療法と温熱療法の併用効果や最新の情報を分かりやすく解説した。さらに、武田力氏を座長にパネルディスカッションを行い、参加者から寄せられた質問に答えた。 ■ I 部 特別講演
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